平成27年度 課目Ⅱ 問題5-A~D
課目Ⅱ 問題5-A~Dについて解説します。
問題文は、最小限の簡略化した
記載に留めますので、
参考書や過去問をご覧になりながら
解説を見ていただくことをお勧めします。
※過去問は以下のURL先から無料で
ダウンロードできます。
https://www.eccj.or.jp/mgr1/test_past/index.html
【問題5-A】
・乾き度Xを求める
乾き度はx=(s-s')/(s''-s')より求められる
(s=比エントロピー、s'=飽和水状態の比エントロピー、s''=乾き飽和蒸気状態の比エントロピー)
数値を代入すると 、
X=(6.4096-0.5724)/(8.2557-0.5724)=0.759=7.6×10⁻¹となる
【問題5-B】
エンタルピーは
h=h’+X(h''ーh')で求められる
⇒h2=h’+X(h''ーh')
表より数値を代入すると
h2=167.5+0.759(2573.5-167.5)=1993.6=2.0×10³kJ/kg
【問題5-C】
・ランキンサイクルの理論効率を求める。
ランキンサイクルの理論効率ηは
(蒸気タービンの発電仕事に相当する熱量ー給水ポンプでの仕事に相当する熱量)
÷(ボイラでの飽和水から加熱蒸気までの加熱量)
で表されるので、
η={(h1-h2)-(h4-h3)}÷(h1-h4)となる
数値を代入すると
η={(3132.1-1993.6)-(174.6-167.5)}÷(3132.1-174.6)=0.382=3.8×10⁻¹
【問題5-D】
・給水ポンプの仕事を求める
給水ポンプの仕事は(h4-h3)なので、
174.6-167.5=7.1kJ/kg
以上、
課目Ⅱ 問題5-A~Dの解説でした。