バカなりに理解したエネルギー管理士 熱の解説

エネルギー管理士熱分野の過去問を解説します。

平成29年度 課目Ⅱ 問題7-A~D、問題7-8の解説

平成29年

課目Ⅱ 問題7-A~D、問題7-8について解説します。

問題文は記載しませんので、

参考書や過去問をご覧になりながら

解説を見ていただくことをお勧めします。

※過去問は以下のURL先から無料で
ダウンロードできます。

https://www.eccj.or.jp/mgr1/test_past/index.html

 

【問題7-A】 

 公式より、

Q=mCΔT…①

熱交換で与える熱量と与えられる熱量は等しいので、

QA=QB…②

①、②より、

mACAΔTA= mBCBΔTB

⇒mACA(TAi-TAo)= mBCB(TBo-TBi)

⇒TBo= {{mACA(TAi-TAo)}÷mBCB}+TBi

数値を代入してTBoを求める。

TBo={{2×4.2(80-50)}÷1.5×3.0}+20=75.9=76℃ 

(mA=流体Aの流量、mB=流体Bの流量、

CA=流体Aの比熱、CB=流体Bの比熱、

TAi=流体Aの入口温度、TAo=流体Aの出口温度、

TBi=流体Bの入口温度、TBo=流体Bの出口温度)

 

【問題7-B】 

ΔT₁=(TAi-TBo)=80-76=4

ΔT=(TAo-TBi)=50-20=30

 (ΔT₁+ΔT)/2=(4+30)/2=17K

 

【問題7-C】 

公式より、

Q=KA(ΔT₁+ΔT)/2

(Q=交換熱量、K=熱通過率、A=伝熱面積)

Q=mACA(TAi-TAo)=mBCB(TBo-TBi)=KA(ΔT₁+ΔT)/2

⇒Q=mACA(TAi-TAo)=KA(ΔT₁+ΔT)/2

 ⇒A=mACA(TAi-TAo)÷{K×{(ΔT₁+ΔT)/2}}=2×4.2(80-50)÷(1.5×17)=9.88=9.9m²

 

【問題7-8】 

対数平均温度差は公式より、

 (ΔT2-ΔT1)/{in(ΔT2/ΔT1)}

 

【問題7-D】 

対数平均温度差は公式より、

(ΔT2-ΔT1)/{in(ΔT2/ΔT1)}

数値を代入すると、

(30-4)/{ln(30/4)}=26/ln7.5=26/2.01=13K

 

以上、
課目Ⅱ 問題7-A~D、問題7-8の解説でした。