バカなりに理解したエネルギー管理士 熱の解説

エネルギー管理士熱分野の過去問を解説します。

平成30年度 課目Ⅳ 問題13-A~C、問題13-13の解説

平成30年

課目Ⅳ 問題13-A~C、問題13-13について解説します。

問題文は記載しておりませんので、

参考書や過去問をご覧になりながら

解説を見ていただくことをお勧めします。

※過去問は以下のURL先から無料で
ダウンロードできます。

https://www.eccj.or.jp/mgr1/test_past/index.html

 

【問題13-A】

ボイラ効率は以下の式で求められる。

ボイラ効率=ボイラでの発生熱量÷使用した燃料の熱量 

題意より、

給水圧力13MPa、給水温度180℃⇒表より給水の比エンタルピーは769.4kJ/kg

発生する過熱蒸気の圧力12MPa、温度542℃

⇒表より過熱蒸気の比エンタルピーは3461.0kJ/kg

よって、

ボイラ効率(0.9)は、

ボイラでの発生熱量(3461.0-769.4)×100×10³ 

÷使用した燃料の熱量(F×41.0×10³)で求められる。

※Fは燃料消費量(kg/h)、41.0×10³は燃料の低発熱量

よって、

{(3461.0-769.4)×100×10³ }/(F×41.0×10³)=0.9

F=7294=7.3×10³kg/h

 

【問題13-B】

給水温度を16℃上昇させると196℃になるので、

表より比エンタルピーは839.7kJ/kgとなる。

問題13-Aと同様にして、燃料消費量F'を求める。

 

{(3461.0-839.7)×100×10³}/(F'×41.0×10³)=0.9 

F'=7104=7.1×10³kg/h

 

【問題13-C】

蒸気温度が2℃低下すると、540℃となるので、

表より蒸気のエンタルピーは3455.8kJ/kgとなる。

よって、100t/hの蒸気配管による過熱蒸気の放熱損失は、

(3461.0-3455.8)×100×10³=5.2×10⁵kJ/h 

 

【問題13-13】

 給水温度を16℃上昇させたときの、

ボイラ入熱は使用した燃料の熱量より、 

F'×41.0×10³=7104×41.0×10³=2912.6×10⁵=2.9×10⁸kJ/h

よって、蒸気配管の放熱損失の割合は、

(5.2×10⁵)/(2912.6×10⁵)=0.00178=0.18%

 

以上、
課目Ⅳ 問題13-A~C、問題13-13の解説でした。