バカなりに理解したエネルギー管理士 熱の解説

エネルギー管理士熱分野の過去問を解説します。

平成27年度 課目Ⅳ 問題13-12,13,Aの解説

平成27年

課目Ⅳ 問題13-12,13,Aについて解説します。

問題文は、最小限の簡略化した

記載に留めますので、

参考書や過去問をご覧になりながら

解説を見ていただくことをお勧めします。

※過去問は以下のURL先から無料で
ダウンロードできます。

https://www.eccj.or.jp/mgr1/test_past/index.html

 

【問題13-12】

排ガス損失を求める。

燃料1kgあたりの排ガス損失Lg[kJ/kg]は、

Q=mCΔTより、

Lg=Gg×C×(tg-t0)

Ggは1kgあたりの排ガス量[m3/kg]、Cは比熱[kJ/m3k]、

tgは排ガス温度、t0は大気温度[k]

設問の表から数値を求めて代入すると、

Lg=1.38×15.0×(154×20)=2773[kJ/kg]

 

燃料1kgあたりの排ガス損失の割合Lg%[%]は、

Lg%=Lg/Hu×100

Huは燃料の低発熱量[MJ/kg]である。

設問の表から数値を代入すると、

Lg%=2773/(40.2×10³)×100=6.89=6.9%

 

【問題13-A】

ボイラ効率ηは、

η={1-(熱損失合計/入熱合計)}×100[%] 

本問では、熱損失は排ガス損失Lg[kJ/kg]とその他熱損失Leのみであり、

入熱は燃料の低発熱量Hu[kJ/kg]のみである。

よってボイラ効率ηは、

η={1-(2773+800)/(40.2×10³)}×100=91.1%

 

【問題13-13】

空気量低減

現状の空気比は次式で求められる。

α=21/(21-O2) 

O2は排ガス中の酸素濃度[%]

設問の表から数値を代入すると、

α=21/(21-5.8)=1.381

 

現状の空気量A及び削減後の空気量A'は

A=αA0=1.381Ao

A'=1.1A0

(A0は理論空気量)

 

現状の空気比αから空気比を1.1にするために

現状の空気量に対して削減すべき空気量の割合は、

(A-A')/A×100=(α-1.1)/α×100

上式にα=1.381を代入すると

A-A')/A×100=(1.381-1.1)/1.381×100=20.3=20%

 

以上、
課目Ⅳ 問題13-12,13,Aの解説でした。